2013年9月19日 (木)

人文社

地図出版の人文社が事業停止になった。地図好きの僕には馴染みの会社で、バスとは関係の深い出版社だった。
その関係とは路線バスのルート案内で、国土地理協会とともに東京・神奈川・千葉・埼玉の、それぞれの地域ごとのバス路線を網羅した地図を出版していた。もともと東京バス協会の発行で地域ごとの路線バス系統図が発行され、それを1枚にまとめて有料化して頒布。さらに本の体裁を取って発行したのが人文社だったようで、東京に続いて神奈川などが発行された…と記憶してるけど違うかな?
その延長線上で「高速バスルートあんない」を出版。これは人文社版のみだったと思うが、中身はかなり手こずったようで、正直、世に出回ったものを見ると、苦労した割にはイマイチだなという印象だった。そのためか初版のみで次年度以降の改訂版が出た記憶はない。

ネット全盛期を迎え出版業界は苦しい経営環境にあろう。地図関係は最もたるところではないか。逐一変わる道路や建物を常に反映させねばならず、年1回の改定では「最新ではない」と片づけられてしまう。それに追いつけない企業は取り残されるし、それこそネット環境にいち早く対応した企業だけが生き残っているのかもしれない。
時代に取り残されず、敏感に対応することがこれからの世の中を生きる術である。

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2011年9月29日 (木)

「旅と鉄道」再生?

「鉄道ジャーナル」というと、鉄道趣味誌として鉄道ファンの間で名が通っているが、残念ながら昔の勢いはない。
その「鉄道ジャーナル」を発行する(株)鉄道ジャーナル社には、かつて何度か訪ねたことがある。僕が愛読していたのはジャーナル社の中でも「旅と鉄道」で、鉄道一辺倒でマニア向けの「ジャーナル」より、“旅行”に比重を置いた「タビテツ」が、僕に合っていた。

そんな「タビテツ」は季刊発行から何を血迷ったか月刊になり、挙句の果ては休刊になった。
内容的に僕に合わなくなってきてからほとんど購読することもなく、月刊になろうが休刊になろうが知ったこっちゃない、という感じだったが、僕が鉄道趣味にハマった頃の雑誌だけに、休刊になったことに一抹の寂しさはあった。

「タビテツ」の存在も忘れていた先日、新聞でこんな広告を見た。
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懐かしい響きに目をやると、このタイトルで出版社を変え復活するようだ。朝日新聞出版から発行され、編集は元ジャーナル社の芦原伸氏の会社らしい。

旅行系雑誌で版元を変えての復刊というと「旅」を思い出すが、内容もがらりと変わるならタイトルを引き継ぐ意味ってあるのだろうか。編集コンセプトを引き継ぎながら版元を変えるなら、それなりの部数は売れていると思われるし。バス業界で言うなら経費削減のための子会社への譲渡か。

とりあえず復刊第1号は記念に買っておこうと思う。果たして長続きするか楽しみだ。

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2010年7月13日 (火)

本屋がない

いつの間にやら町中から本屋がなくなった。
僕の住む町には、僕が小学生の頃には家の近くに1軒の本屋があり、そこで初めて買った1冊の鉄道本が今の趣味に、そして友達関係の構築に大きく影響している。
バブルの頃に本屋のあった小さな商店街も消え失せ、今やマンションと化した。この頃はまだ、本屋が消えることに特に違和感はなかった。

情報を本で仕入れる時代でなくなって久しい。また、活字離れも影響して、本の売れ行きはかつての比ではないだろう。そして最近は、大手チェーン書店が幅を利かせてしまっている。三省堂に紀伊国屋書店、ジュンク堂やブックファーストなど一堂に何でも揃う書店が台頭し、個人商店規模の「本屋」は成り立たなくなってしまった。雑誌もふつうに駅で買う時代である。

先日、僕の生活徒歩圏に唯一残っていた本屋が店を閉じた・・・ことをまちBBSで知った。僕自身ほとんど本屋を活用しなくなっているので気付かず、そんなんで言う資格なんかないのかもしれないが、1つの業種が全滅したことは寂しいことである。

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2009年11月 9日 (月)

東急電車の時刻表

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東急の時刻表である。初夏に実施されたダイヤ改正にあわせて発行された。沿線に住んでると重宝する一冊。
ところでこの時刻表、なんと無料なのだ。ほかの私鉄なら500~800円程度で駅売店で売っているくらいのボリュームと内容の充実さなのに、なんとタダ! 改札事務所でお配りしてますと。さすが大東急、その太っ腹さに感服した。 

ところでそんな驚きとは逆に、こんなことを言う人もいた。

自社で発行してるのだから一種の商品カタログ。ただで配っても然もありなん。

なるほどと思った。
交通業は目に見えない輸送というサービスを提供してるから、見える形のカタログという認識が薄い。とはいえパンフレット、リーフレット、ペラ紙の時刻表など、これらすべては商品カタログなのである。それが東急は冊子という形になっただけで、そう考えれば驚くに値しないのかも知れない。もちろん制作費もかかるから持ち出しは大きいけど、スポンサーをつけることで補充はしてるようだ。広告の訴求効果が大きい鉄道ならではの手法だろう。他の鉄道会社も見習ってはいかがか。

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2009年6月 8日 (月)

木村定男の世界

ある一定の年齢以上の人は懐かしいのではないだろうか。そしてつい最近まで目に留めていたのに、同じ人の作品だなんてまったく気付いていなかった。

子供の頃、鉄道図鑑を熱心に読んでいた人も少なくない。男の子だったら鉄道に限らず乗り物には興味をもったものだ。僕もそのひとり。表紙が取れるまで見入った。

そんな図鑑の絵を書く人がいる。その名は木村定男さん。存命なら90近いお歳の人だけど、ミレニアムを待たずに1999年、77歳で鬼籍に入った人だ。
その人の作品展が新宿で開かれているというので訪ねてみた。西武新宿駅の、とても新宿界隈とは思えないうら寂しい北口改札を抜けると、正面に会場のあるKM新宿ビルがある。このビルの9階にギャラリーがある。ビルの入口にはなぜか鉄道車輪。鉄道系のビルなの?

会場に一歩入るや懐かしい絵が目に飛び込んできた。「これだこれだこの絵だ。懐かしいなぁ」と童心に帰って見入ってしまう。
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この日は終了間近に訪ねたせいか、僕以外の見学者は入れ替わりに出て行った1人くらいで、じっくりと鑑賞することができた。そうはいってもあまり長居しては失礼なので足早に見て回る。
絵本で見た作品もあれば、なんと東武博物館の開館記念ポスターも氏の作品だった。作風がまったく違うので結びつかない。そもそも昔の図鑑の絵が今に結びつくなんて、想像もしていなかった。

正直なところ木村定男さんの名は初めて知った。子供の頃の図鑑の絵なんて、当時はもちろん、今でもどういう人が書いているのか知る由もない。職業的に写真から起こして描いてるのではないかと思っている。でも、こうして画家の手によって描かれ、今も原画を見ることができるとは考えてもいなかった。わずか30分にも満たない時間だったけど、アンケートに答えたとおり、子供の頃に見た絵に出会えて懐かしさに耽ることのできた瞬間だった。
14日まで開催しているので、ヒマのある人はもちろん、ぜひとも時間を作って訪ねてみるといい。特に一定の年齢以上の人は懐かしさ一杯になるはずだ。

木村定男<のりもの絵本>の世界展
期間:2009年5月31日(日)~6月14日(日)
    11:00~18;30(最終日:16:00閉場)
会場:ギャルリー トラン・デュ・モンド http://www3.ocn.ne.jp/~km-p/
    新宿区歌舞伎町2‐46‐5 KM新宿ビル9階
    JR新宿駅東口徒歩8分・西武新宿駅北口正面
主催:SADAO★STATION
後援:株式会社フレーベル館

作品展開催の記事
http://news.livedoor.com/article/detail/4180085/
木村定男公式ホームページ
http://www7a.biglobe.ne.jp/~s-kimura/

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2009年5月10日 (日)

JTB時刻表1000号

先月発売のJTB時刻表5月号は記念すべき通巻1000号だった。80年以上の歴史を誇るJTB時刻表。かつて大型時刻表といえばJTBで、なんといっても「国鉄監修」の文字が輝いていた。
国鉄が民営化される際に「時刻表も自前で」となり、JTBではなく弘済出版社(現交通新聞社)が手掛けるようになった。「どこが自前?」と思わないでもないが、まあ、身内で固めてるということか。

さて、時刻表を手にして驚いた。なんと裏表紙が似非高速バスの宣伝ではないか。久しぶりに買った時刻表なのでいつから宣伝してたか不明だが、なんたることか!?
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ツアーの宣伝と割り切ればやむを得ないが、時刻表に載せる広告として不適切で消費者錯誤を招きやすいことは言うまでもない。そして今まで協力してきた路線系バス会社は、これを見てどう思うか。逆にウィラーにしてみれば我が意を得たりだろう。市販の時刻表に似非高速バスを掲載することができたのだから。

実はこの話、某バス会社に勤める友人が教えてくれた。その友人はJTBに対して抗議したようだ。返事はもらってないようだけど、広告収入のためなりふり構わず載せたということなのだろう。

1000号を機に編集長もメディアに映る機会が多かった。昔から知ってる方だけにあまり強く抗議したくないのだけど、やはり僕としても心穏やかざるところである。

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2008年10月27日 (月)

大時刻表

20081027
弘済出版社の大時刻表。国鉄時代の時刻表といえば交通公社が主流だった。なんといっても国鉄監修の文字が輝いていた。
それに対して大時刻表は亜流とも言え、僕も買う機会はほとんどなかった。だけど私鉄に詳しい、編成表で車両の向きまで表示している(後期は異なる)など趣味的には非常に楽しく、極々たま~に買うこともあった。ただ、小遣いで大判の時刻表なんか滅多に買えなかったけど。

とある駅前で催されていた古本市。ちょっと覗いてみる。もっとも買うつもりはないのだが・・・目に止まったのがこの大時刻表。大時刻表自体を古本屋で目にする機会も少ないし、よく見ると1987年3月号。つまり国鉄最後、弘済出版社の大時刻表も、この号をもってJR時刻表に移行する最後の号なのではないかと思った。
残念ながらそのあたりの確証はないものの、手に取り、買ってしまう。1050円。定価740円の本だから高いのか安いのか。まぁふつうの人にとれば何の役にも立たない時刻表なんて100円でも買わないだろうけど、なぜか時刻表は古くなるほど高くなる。

東北新幹線も開業後の時刻表なので東北スジ、上越スジの特急が少ないのは寂しい。見ていて楽しいのは1970年代の時刻表だろうか。僕にとってはそれ以前になると、もはや歴史上になってしまうので、興味はあっても楽しむ以前の次元なのである。

ところで大時刻表。赤い表紙だったと記憶しているけど、この号に限ればなぜか白ベース。いつ頃から変わったのか。

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2008年8月31日 (日)

宮脇俊三と鉄道紀行展

新宿駅から京王線に乗って芦花公園駅で降りる。各駅停車しか停まらない小さな駅から歩いて5分ほどのところに世田谷文学館がある。今日は、9月15日まで開かれている「宮脇俊三と鉄道紀行展」を見てきた。

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宮脇俊三といえば50を過ぎてから鉄道紀行作家の地位を築いた人で、デビュー作「時刻表2万キロ」は、国鉄完乗という一部マニアだけのお遊びを世に知らしめた作品とも言える。そのほかにも数々の鉄道紀行の作品を発表し、また鉄道に限らず歴史を語った作品も少なくなく、鉄道ファンならずともその名を知る人である。
5年前に他界し、今回は生まれ育った世田谷の地で、その業績を振り返る記念の展覧会だ。

宮脇氏とは、とある席上で2度ほどお会いしたことがある。もちろん氏が僕のことを覚えていることもなかろうが、僕は噂どおりのボソボソしゃべる人、という印象が残った。物腰の柔らかいオジサンのイメージで、クールだけどちょっとお茶目な感じがしないでもなかった。

展示品の中には生原稿などもあり、原稿用紙のマス目に一字一字丁寧に書かれた文字が、氏の性格を表しているようだった。また、数多くの作品(本)や収集物、資料、そして旅のメモなど、几帳面過ぎるくらい克明に記録している感じだ。氏は写真に残すことがなく、また、「メモに書かないと記憶に残らないことはたいしたものではない」というようなことを作品に書いていたと思う。だけど旅のメモは100冊以上にのぼり、やはり書くことを仕事にする人は違うなぁと感心させられた。しょせん僕が書いたのでは日記に過ぎない。

氏の作品は老若男女を問わず人気がある。それを物語るように見学者は幅広い世代が押し寄せている。世田谷文学館というのがどの程度メジャーな施設か知らないけど、区の施設にしては結構な人の入りだ。

軽く流すつもりで見学しても1時間半が過ぎていた。入場料500円は安すぎるくらいだ。

世田谷文学館 http://www.setabun.or.jp/

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2008年3月27日 (木)

神保町駅

都内の某本屋へ出かけた。鉄分の本も揃ってる、あの神保町の本屋である。
いつものごとく、ちょっとオツムに来ている方が揃いも揃って立ち読みにふけている。近付きたくないなぁといつも思う。とある人にいわせると、鉄」のイメージは服のセンスと蓄膿気味のしゃべり方だそうだ。実に的確、拍手喝采。Tシャツの下にランニングシャツ着ちゃダメなんです。ちゃんとお出かけ前に鼻かんでから家を出ましょう。
さて、地下鉄の駅から地上へ通じる地下道を行く。そこにこの黄色と赤色のパイプが通っている。
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はて?何を通しているのだろう??

ところで、いつもここを通るたびに思い出してしまうものがある。

07_ffood12_2どこか似てない?

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