« 間もなく始まる | トップページ | 新宿界隈の新高速バス停留所を訪ねる »

2013年7月30日 (火)

停留所確保は苦労がつきもの

「新高速乗合バス制度」で格安ツアーバスが激減する
(前略)
新制度により、これまでツアーバスを運行していた事業者のなかには撤退せざるをえなくなった会社も少なからず存在する。千葉県に本拠を置き、君津・木更津から東京湾アクアラインを経由して東京までのツアーバス「東京アクアライナー」を運行する「房総エキスプレス」も、そのひとつだ。
「今回の制度改正では、バス停留所の確保が大きなネックとなります。当社がお客さまからいただく運賃は、木更津-東京間で、ひとり片道800円。そこから得られる利益の範囲内で、専用バス停留所を確保することはとても無理です。『高速ツアーバス連絡協議会』に加盟する大手ツアーバス会社は共同でバス停留所を設置するようですが、当社のような未加盟の中小バス会社は利用することができませんし、もし利用できたとしても、権利金や月々の料金が払えるかどうか……」(房総エキスプレス)
(中略)
「公道上にバス停留所を設置することも検討し、実際に所轄の警察署から『ここなら大丈夫では?』とお墨付きをもらったところもあるのですが、道路管理者(役所)に申請すると、『近隣住民全員の同意を取ってきてくれ』と言われる始末でとてもとても……。やむを得ず撤退することになった次第です。当社はこれまで安全運行には十分な注意を払ってきました。あの事故をきっかけにした『ツアーバスの安全問題』が、なぜバス停留所に及ぶのか……。本当に残念です」(房総エキスプレス)
房総エキスプレスの撤退で、木更津-東京間の高速バスは、これまで乗合バスを運行していた2社が残るのみ。そしてその運賃は、ひとり片道1300円。従来、東京アクアライナーを利用していた人にとっては大幅な値上げとなる。
(以下略)
週プレNEWS 7月24日(水)6時10分配信 
http://bit.ly/12tNOfe

房総エキスプレスという会社がさんざんしてきた区域外輸送(東京~伊豆のシャトルバス)や、ツアーバスにもかかわらず正々堂々と「定期路線」と謳う消費者錯誤の表現には関係省庁にも苦情が届いてると聞いたが、そんな会社にこうも被害者面されると呆れるばかり。おまけに区域外輸送の宣伝もしていたツイッターは削除。なんでこんな会社を選んで取材したの?

とはいえ停留所問題。やる気があるなら投資してでも確保すればいい。800円の範囲内で設けるのではなく、必要であれば900円だっていいはずだ。既存路線系は、それらを総合して1300円なのだから。
たしかにツアー協議会は共同して待合施設や停留所を確保した。しかし、独自に用意した例もある。路線事業を営むのはそれほど初期の苦労がいるということ。ツアー協議会の停留所でも100%近隣住民の許可は得られていないのだから、とにもかくにも地先にアタックする勇気が必要だったのでは? ツアーバスの安全問題で停留所が必要なのではなく、路線化する以上停留所が必要ということである。

ところで・・・所轄が公道上でお墨付きというけど、知りうる範囲で警視庁は、第1に路外、第2に既存共用、そして新設は最終手段とのことだった。ホントに所轄がOKしたの?? 木更津や君津側ならアリかもしれないけど、東京側はちょっと疑うな。37年通達という曲者もあるし…。

|

« 間もなく始まる | トップページ | 新宿界隈の新高速バス停留所を訪ねる »

コメント

はじめまして、記事を読ませていただきました。

房総エキスプレスの東京アクアライナーですか。
ツアーなのに「運賃」(運賃ってバス1台の貸切運賃の事しかさせないですよね。)とか回数券とか。(乗合行為と言われても仕方ないですね。)
ここからしてこのありさまでは、旅行条件の説明・書面交付や旅行契約書の交付は行われていないのでしょうね。

以下はマーケティングの目でも
読んでいて気が付いたのが「なぜ東京駅着なの?」という所です。お客様が通勤客に限定されていて、しかも殆どが回数券利用の常連の通勤客となれば、
お客様の通勤先にもっと近い所(例えば丸の内地区とか)にバスを運行した方がずっとよいのではないかと思います。

すくなくとも、銀河鉄道(という名前の実在の新免の路線バス会社)は、小平市・東村山市を中心に路線を増やしていて、バス停新設は結構ありますよ。
両社共に、備車が20輌ですので、会社の規模もほぼ同じだと思います。バス停の許可申請ができない理由になってないように思います。

投稿: Simon | 2013年8月17日 (土) 07時11分

ツアーなのに運賃や回数券もそうですが、「定期路線」と平気で表示してた点で、某監督官庁へ指摘が届いたとの噂があります。
これも私自身は確認してませんが、料金(旅行代金)収受には随行の係員がいるらしい。HPをみると旅行業はホールディングスでありエキスプレスは運行会社だから、乗務員が料金収受するわけにはいきませんからね。
ただ、今HPを見てもホールディングスの名前はあっても会社概要もリンクがなく、旅行業登録すら表示されていない。怪しさプンプンです。
停留所確保はやる気の問題です。会社の運命を背負ってると思えば、それこそ丸の内界隈だってできたでしょう。新宿だって南側駐車場という場所を見つけた会社があるのですから。
東京駅にこだわる必要性はなかったと思います。もっともこれが最後のチャンスじゃないので、今からでも捜そうと思えば見つかると思いますけどね。

投稿: みのむし | 2013年8月18日 (日) 15時28分

房総エキスプレスホールディングスは、全国旅行業協会加入で、千葉県 第2種 848号だそうです。

ツアーバス業界全般に言えますが、旅行業法で定める旅行業約款の掲示、ツアー(旅行)の説明時の旅行条件書の交付、旅行申込時の旅行契約書の交付。催行確定時の確定書面の交付等
が義務付けられており、法令を順守しようとすると、ものすごくハードルが高いのが現実です。

旅行代金を現金で収受しても、旅行条件書や旅行契約書の交付を行わない理由にはなりません。(ツアーが公共交通機関を利用して設定したもので、公共交通機関の乗車券が発行される場合は例外です。この場合であっても、例えばJALツアーズやJR東海ツアーズは旅行条件書や旅行契約書の交付を行っています。) 

上記の理由から、ツアーバスとは募集型企画旅行を装った、無許可の乗合行為だと私は思っています。

投稿: Simon | 2013年8月18日 (日) 20時46分

私は、房総エキスプレス運用の東京アクアライナー 元常連です。
本線が廃止になってしまって、非常に残念です。

おかげで、バス停利権を独占・談合している某バス会社群の運賃+談合している高い駐車場群を利用する事になってしまい、長い目で見てかなり損するハメになってしまいました。
公正取引委員会なんて、役に立たないですね。

こうゆう所の議論・記事・役所の対応等を見て、真っ先に浮かんだイメージが、
「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きてるんだ!」
です。

実際に利用して見て分かる事って、たくさんあります。

例えば、「ツアー系の高速バスは安全じゃない」とかテレビのコメンテーターなどが言いますけど、少なくともアクアライナーは、談合バス屋より安全でしたよ。
談合バス屋の場合、運転手さんにもよりますが、恐怖を覚える運転をしている事も少なくないです。

また、談合バス屋は、横浜→木更津などと運行した足で、そのまますぐに木更津→横浜と折り返している時が多々あるようです。

バスが遅れる理由で「横浜から木更津のバスが遅れているため、折り返しの木更津からのバスが遅れています」等と、日常茶飯事にアナウンスされています。

休憩時間をちゃんと与えているのであれば、多少遅れても休憩時間を調整すれば遅れないはずです。
休憩時間が少なすぎるか、又は休憩無しだから、上記のような遅れが多発するのではないでしょうか。

1回の運行が短くとも、休憩なしで何度も往復させれば、結局 長距離の高速バスと変わらないのでは?
法令遵守とか都合の良いときばかり使って新規参入を追い出すのに、自分達は法令遵守しているのでしょうか。

運転手さんが可哀想なのもありますし、何よりちゃんと休憩を与えて安全運転して貰いたいものです。

また、機械でも出来る仕事(乗車券販売)を、わざわざ人手でやっている意味は、どこにあるのでしょうか。

暇そうな爺さん婆さんの人件費や、殿様商売の経営層など報酬が無駄に高い(であろう)から、ボッタクリ価格でも現場の運転手にしわ寄せが来ているのではないでしょうか。

嘘だと思ったら、雨風強くてバスが運用するか微妙な時とか、バスが遅れている時とか、積み残しが発生した時とか、談合バス屋に運行状況などを電話で聞いてみてください。
彼らの殿様っぷりの一端を見る事ができますよ。

投稿: 七紙774 | 2013年12月26日 (木) 18時37分

七紙774 さん、コメントありがとうございます。
房総エキスプレスの中身について、僕はあれこれ言える立場にありません。ただ、僕の会社で試算すれば800円は言うに及ばず、1000円以下で黒字を出すことは不可能でした。何かを削るしかありません。燃料代?減価償却?固定資産?・・・どれをとっても会社ごとに大きな違いはありません。なので1000円以下で収支が取れることは、ふつうの営業ならあり得ないのです。もちろん僕の勤め先も今どきのバス会社ですから人件費ったってそんな高くはないのに、です。
ではなぜ房総社はできたか。それは東京から観光地へのシャトルバスを運行しており、その回送ついでに客を運んでたからです。ついでなので1人でも客がいれば“増収”なわけです。
今、房総社のHPにシャトルバスの記載は「運休中」と称しながら「新宿・上野・東京経由南房総白浜」が掲載されてます。このほか削除されたツイッターには都内から伊豆へのシャトルバスの宣伝がありました。当時房総社は都内に営業区域はなく、都内から伊豆への輸送はふつうに考えればできないはずです。もちろん、他社へ依頼してるのかもしれませんが、僕は房総社が区域外輸送をしてると思いましたね。間違っていると信じたいですけど。
南房総のシャトルバス、片側が千葉県なので営業区域内ではありますが、輸送の実態からして運輸局の判断次第では違法とされる可能性は高いです。また、都内まで実質回送の通勤バスと絡めて運転時間が9時間越えになると、これまたお達しの上限を超える心配があります。あくまでも個人的な推論と承知いただくとして、そのような状況で走らせているバスでも安ければいいんだという人は使えばいいし、それは自己判断で使えばいいと思っています。

投稿: みのむし | 2013年12月27日 (金) 00時05分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/225348/57879589

この記事へのトラックバック一覧です: 停留所確保は苦労がつきもの:

« 間もなく始まる | トップページ | 新宿界隈の新高速バス停留所を訪ねる »