楽天トラベルが主催の「新春カンファレンス」というのが催された。楽天へ参画してる会社もしてない会社も声がかかったようで、うちの会社でもカネをかけてまで行く気になれないと断ったのだが、是非ともと懇願されて上司ともども足を運んだ。
そもそも「カンファレンスって何?」から始まるような会社だから事前に翻訳ソフトで調べると「会議、協議会」というので、まぁバス会社を集めての会議そして基調講演程度だと思ったのだが、行ってみたらハデハデのイベントだったわけで、これまた驚いたりしたものだ。某マーケティング研究所の講演のような一眼カメラ片手のマニアが紛れ込んでいないだけに、それは素晴らしいものだったのだけど、なんかバス会社の下っ端が参加するにはすっごく場違いな雰囲気はアリアリ。
講演の内容は、これからのスマホの需要拡大を目論んだ戦略が中心だったようで、ケータイ・スマートフォンジャーナリストの石川温氏や楽天の三木谷氏の講演が主。なるほど、スマホの需要がこれだけ伸びてればもっとスマホ対応に力を入れないとダメかなと思える貴重な内容だった。
また、バス事業者だけを集めた販売戦略、早い話が「もっと楽天で扱わせなさい」といった講義もいただいたが、それはそれで各社の思いがあるだろう。
一番派手な催しだなと思ったのが「楽天アワード2012表彰式」である。これまた翻訳ソフトで調べると「賞」とある。早い話が「楽天賞」だ。楽天の売り上げに貢献した事業者が表彰を受けるものだと思われるが、これは派手さもあるけど、何となく受賞者と楽天だけで盛り上がってる自己満足表彰式ような気がしてならなかった。それにバス会社ははなから賞の対象となっていないのか受賞者は宿泊施設だけであり、バス会社の人たちの座っていたエリアからはほとんど拍手も聞こえない、どっちらけの表彰式である。
さて、この楽天アワード受賞の宿に泊まったことがある。○年連続受賞と謳っていたけど、僕はそんなこと知らずに泊まり、宿のロビーに楯が飾られているのに気付いて知った。
ふ~んと思ったのだけど、正直、何を基準に選ばれているのかは全く分からない。その宿は有名温泉地でお湯はすごく良くて満点の評価をつけたい。だけど露天風呂はそれなりに汚かったし、入口はバリアフリー対策が中途半端で、その手の人にとれば点は辛くなるだろう。それに、楽天トラベルで予約した際のサービスが提供されることもなく、館内で従業員とすれ違っても会釈一つせず、朝なら「おはよう」の一言くらい掛けるのがホテル従業員としての最低限の接客だと思うのだが、それすらしない従業員が複数いた。こんな宿が賞を連続受賞したことを自慢げにPRするのもいかがなものかと思うし、表彰基準が明らかになっていない、少なくとも泊まった客から見て「何で賞が取れるの?」と思える宿に賞を上げる楽天の見る目を疑ってしまったわけだ。
だから僕自身も拍手を送ることに非常に疑問を感じ黙っていたのだけど、やはり楽天への貢献度でしかないのではないかと思う。表彰基準をはっきりさせることは必要だろうし、ただお客様の声(評判)が高いだけでは取れない賞であることは間違いなさそう。
口コミサイトの信憑性も疑われているのだが、楽天アワードについても僕自身は信用しないでいる。内輪ウケの表彰でもいいけど、それを客にアピールしないほうが無難ではなかろうか。
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