高知~東京ツアーバス
basukeieiさんのブログにも紹介されていた「高知~東京」のツアー型都心間バス情報。
http://blog.goo.ne.jp/basukeiei/e/7b099a40e648286dc50264d02e1847a6
両都市間はJR2社の「ドリーム高知号」と、小田急・高知県交通・土佐電の「ブルーメッツ号」のダブルトラックだ。2名乗務路線は極力撤退の意向を示すJRバス関東にして残していることを考えれば、そこそこ収益の出る路線なのだろう。後者も週末や繁忙期には多数の続行便を出しているから、需要は安定していると考えられる。
片や似非高速バスの世界では「巨峰ライン」という会社が旅行会社と組んで運行してたことがあった。ところがいつの間にか立ち消えたようだ。今あるのは、詳細は不明だけど吉野川SAでシャトルバス乗り換えを強いるバスらしい。違法性を問われない苦肉の策だろうけど。
今回企画されるツアーは、高知駅前観光という高知県内でも老舗の観光バス会社である。元々は専業だったが、規制緩和を機に高知駅~空港間のリムジン系統に4条免許で進出した。運行経路こそ違うけど、駅対空港では既存の土佐電と凌ぎを削っているのだろう。
ツアーの企画は系列の駅前トラベルという会社だ。バス会社共々社名からして地域密着型の典型だが、空港系統進出で余所者にも名前をアピールすることができたに違いない。そういう点では空港系統で先鞭を切る方法は経営的に凄いと思う。
ところで、8900円という価格設定で半分で採算ラインとはどういうことか。少なくとも堂々と言える話じゃあるまい。単純に言えば往復(2泊3日行程)で36万円。1日あたり12万円だからホンネはそこそこだけど(^^)、往復1600キロ、キロ単価225円。どう考えても届け出運賃の下限を下回っていよう。料金も加味すればダンピングの恐れ十分ありと疑われても仕方あるまい。
記事をよく読めばこの発表は旅行会社の立場で行われている。社長はバス会社と同一人物だから、気持ち上でどちらの立場で発表したかは定かでない。旅行会社の立場で赤字黒字を語れば、必要経費は有料道路(割引考慮で特大約7万円)、乗務員宿泊費(1万5千円)、楽天への委託料数万円、そしてバス代だ。バス代以外で10万円かかるとして残るは26万円。さらに旅行会社として正当な収益を見込まないとダメだからバス代は24万も払ってるかどうかだ。そのうち10~15%程度は手数料だから実質20万程度でバスが走ることになる。少なくともバス会社としては黒字とは思えないんだが…。
あと思うのは所要時間。現行の高速バスより30分近く速い。路線バスはSA休憩ほとんどなし、似非高速バスは10~15分必ず停まる。となると、30分余計に必要と見込まれるのに、なぜ速いの? どうも東名100キロ、明石海峡100キロという単純計算なのだろう。素人じゃあるまいし。これで監査入ってチャートはオーバー、それでやっと予定通りだと、旅行会社まで罪を問われる時代なの知らないはずなかろう。
まあ、刺すのは簡単だけど、高知で幅広く営業する高知県交通・土佐電そしてJRの牙城に攻め入ることができるだろうか。楽しみではある。
それにしても駅前観光といい琴バスといい、四国は老舗バス会社がどんどん似非高速バスに進出してるよなぁ。毎日走るくらいなら堂々と4条取ればいいのにと思う。
・・・と考えてたところで、似非高速バスを4条化したい事業者も現われたようだ。この話はいずれ…。
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コメント
私のブログでは、情報主体で、自分の考えをほとんど載せていませんが、運賃や運行計画、問題がないとはいいきれませんね。(ツァーバス全体にいえることかも)
投稿: basukeiei | 2009年6月21日 (日) 20時24分
僕が一般路線以外の運行計画を作成するとき、貸切のコースを組むときもそうですが、時速計算として一般道は都心部20キロ、周辺30キロ、郊外(バイパス等)40キロです。高速道路は100キロ区間90キロ、80キロ以下区間は制限速度です。これで余裕を持って実態に即した行程ができます。
しかし、世の旅行会社は平気で高速100キロ計算なんですよ。それどころか「下見での実測」と称して、自家用車と同じ時間配分で行程組む“バカモン”もいます。何度突き返したことか…。観光の運転士は行程どおりに走るのが腕の見せ所という考えも持ってるので無理することもあるけど、捕まるのは運転士であり会社です。事故って痛い目に遭うのはお客様で補償はバス会社です。そう、今まで旅行会社は窓口ではあったけど責任がなかったのです。無理な行程を作る旅行会社の責任を明確にすることが、やっと最近になって動き始めてきました。
でも、零細バス会社は旅行会社の言いなりになる傾向が強いです。そこを改善しないことには始まりませんね。
投稿: みのむし | 2009年6月21日 (日) 20時55分