« 小田急ロマンスカーMSE | トップページ | 箱根湯本駅の怪 »

2008年3月16日 (日)

バリアフリーは免罪符か?

3月15日のダイヤ改正で、小田急線の急行が箱根湯本駅に乗り入れなくなった。風祭(かざまつり)駅のバリアフリー化によるためという。

箱根登山の小田原~箱根湯本間は、従来は箱根登山の小型車両と小田急の大型車両が走っていた。2~3年前のダイヤ改正で「輸送力増強」の名の下に小田急の車両のみになった。噂で聞く箱根登山の会社を取り巻く環境から、経費節減のために親会社の小田急が肩代わりしてると勘ぐるが、これは思い過ごしか。
風祭駅はホームが短く、箱根登山の列車はいいが、小田急の列車は全車両にホームが届かず、そのため箱根湯本駅側のドア1箇所のみを非常コックで開けて乗降をさせていた。当然、その要員を駅に駐在させている。昔は日中の小田急の乗り入れ時間帯のみ、近年は終日張り付かせていた。仮に2交代でも3名必要な計算だ。
バリアフリー化とは、風祭駅のホームを伸ばすことで、なんとか4両分の長さを生み出した。これにより一部のドアしか開かないというバリアを廃したということらしい。

ところがである。そのために大きなバリアが生まれた。それは否応なく小田原駅での乗り換えを強いることだ。今まで乗り換えなしで箱根湯本へ行けたのに、直通サービスをけんもほろろに投げ捨てて1つの駅のバリアフリー化を図った。いったいどちらのバリアに重みがあるというのか。失礼ながら風祭駅の需要(しかも4両全てのドアを開けねばならない需要)と直通サービスを受ける人の需要では、どう考えても後者のほうがあるだろう。
考えられる方法はまだあったはず。東京近郊では京急や東急に「このドアは**駅では開きません」という一部車両の締め切り扱いをする会社もある。さらに、今まで10両編成のうち前の6両を箱根湯本駅へ乗り入れさせていたものを、後4両に変更することだってできたはずだ。当然、このような選択肢を検討しての結果だと信じたいが、先の人件費削減のためという考えは小田急にも当てはまる。分割併合にともなう要員も必要で、それを削減すれば、やはり数千万円の節約になるだろう。どうもバリアフリーを口実に経費節減=会社の利益に走ったとしか思えない。バリアフリーを謳っていればなんでも許されるのではない。免罪符ではないのだ。

小田急電鉄のHPでは、小田急グループの事業ビジョンは「Value Up 小田急」。直通というバリアフリーを失わせておいて価値が出るとは思えないのだが。

|

« 小田急ロマンスカーMSE | トップページ | 箱根湯本駅の怪 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 小田急ロマンスカーMSE | トップページ | 箱根湯本駅の怪 »