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2007年12月

2007年12月30日 (日)

ツアーバスに負けて?

なんちゃって高速バスの合法性はともかく、この年末は都市部のターミナル駅付近の道路沿いにこれらの貸切バスが道を塞ぐように配車していて、渋滞を招いていたのは間違いない事実。「人の乗降のための停車」だから違反ギリギリかもしれないが、横断歩道直近に停車するのは明らかな違反行為だ。なんとかしてそこに停めることを強要した旅行会社の道交法違反幇助の罪を問えないものか。

繁忙期だけに高速バスも大賑わい。北へ南へ東へ西へと、当社路線も何台と連ねて走っている。夜行バスでは通常の3列シートだけではなく観光車両で増発を出している。でもなんちゃって高速バスのことを考えれば5~10%程度の割引では割りが合わないかなと思っている。でもそれは安心料と割り切っていただこう。

ところで、ツアーバスに負けて高速バス路線を廃止するところが最近になって増えてきた。高速バスの人気路線は必ずやツアーバスが走りだす。そして既存の高速バスを食い潰してしまうようだ。関西~関東路線のような人気路線なら安泰と思えばさにあらず。JRの「ドリーム大阪号」ですら単年度赤字を計上するようになり、悪くても安いツアーバスはそこそこ人気を得ている。
そもそも一般人には高速バスとツアーバスの区別はしにくいだろう。あるときはツアーバス問題を報道するマスコミですら、例えば先日の日経新聞では「燃料高騰でマイカーから高速バスにシフトして帰省」という内容の記事では堂々とツアーバスを「高速バス」として写真説明をしていた。これでは何をいわんや。

話が逸れたが、私の勤める会社の路線でも、共同運行会社が撤退の話を出してきた。夜行2名乗務では相当の赤字らしい。早めれば来春、それもGW前には答えを出すようだ。幸いにも数社での共同運行なので残る会社で路線の維持はできそうだが、それも時間の問題かもしれない。
本当にこれでいいのか、甚だ疑問だらけだ。

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2007年12月29日 (土)

長野に始まり・・・

今年1年のバス業界は長野に始まり長野に終わりそうだ。
2月にあったあずみ野観光バスの事故。バス業界、特に新規参入の零細バス会社の実態を図らずもさらけ出した事件だった。かといって高速バス紛いのツアーバス人気が衰えることもなく、日本人特有の危機管理のなさ、そして自分くらいは大丈夫という考えがますます目立った1年だった。

そして年末になって飛び込んできたニュースがアルピコグループの事実上の倒産と信南交通の一般路線バス撤退だ。
アルピコグループには、個人的な思いはあるにせよ、バス業界としては結束の固いグループという感じ。経営面まではわからないが、トップのリーダーシップがなければ、ここまでのグループはできなかっただろう。それが間違えばワンマン経営になろうが、傍で見ている限りはそんな気はしなかった。
個人的には、少しばかり自惚れというか天狗というか、我こそバス業界のリーディングカンパニーといわんばかりに、周囲の同業他社を見下す傾向にあった。私も取引がなかったわけではないが、そんな雰囲気がイヤですぐに辞めた。

信南交通は赤字の元凶たる一般路線を廃止、自治体の運営にして受託するという手法を考えているようだ。受託の場合、基本的には赤字分は補償されるから赤字路線は生じない。路線バスは1億円近い赤字のようだから、規制緩和の昨今、辞めるも自由なのである。

これが実施されれば信南交通は高速バス専業事業者となるのか。まぁ受託ながら一般路線も走るのだから専業とは言いにくいが。
「高速バス事業は黒字。でも利用者数は頭打ち状態で先行き不透明」という。まぁこれは経営者がよく言う逃げ言葉ではあるが、ツアーバスの影響を考えれば一寸先は闇といっても過言ではない。しかし、高速バスに活路を見出し健全経営を続け、社員に分配し、地域にカネが落ちるようになれば、それはそれで微力ながらも信南地区の経済活性の一助になるのではないか。吉凶どうでるか、楽しみだ。

来年は長野は、そしてバス業界はどういう年になるか。

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2007年12月24日 (月)

相模鉄道のスト

今日24日から相模鉄道がストライキを予定していた。鉄道とバスが4日間、96時間にわたり全面ストップというもの。ストそのものが形骸化し、スト権投票は過半数を得ていても実際にストを実施する会社が珍しくなった今では、ストどころか4日間にわたる全面ストを表明しただけでもすごいことだと思った。

ストは労働者に認められた権利だから、それを打つこと自体にとやかく言うつもりはない。公共事業とて労働者であれば権利として公平にあるべきとも思っている。そりゃ中には「利用者を蔑ろにしてる」なんて思う客もいると思うが、これはストに麻痺した平和ボケの日本人的感覚としか思えない。諸外国では工場の操業停止やミュージカルの公演中止など、ごく自然にストが行われているように思う。

ところが、実際ストをしたところでどれだけの人が不便に感じるだろうか。特にバス。都心部でバスは鉄道の補助機関という位置付けだし、これだけマイカーが普及した現在、バスがなくても家族の送迎で駅まで、あるいは自分で職場までと、たかがバスが止まったくらいでは影響が出ないのではないか。交通弱者といわれる高齢者などは不便を被るが、意外と数日程度であれば家族や近所の人の送迎で済ませられ、ストでは困らないのが現状だろう。

会社としてはスト期間の労働者の賃金は支払う必要がない。収入もないが支出もないので、ダメージがないといえばウソになるが、極端な支出増はない。労働組合は客を盾にストを打っているつもりだろうが、客も会社も困らないストなんて、本当にやっている意味があるのか。
そこで提案だが、鉄道でやっていた改集札ストのような、運賃収受のストはいかがだろう。客が払うのは勝手だが、あえて運転士は確認しない。当然、運賃箱の操作もしない。不正乗車しても捕まえない。もちろん払ってくれる人は多いと思うが、今の世の中、払わない人のほうが多いような気もする。そうすると収入はガクンと落ちる。しかし燃料などの経費はかかるわけで、支出は収入を大きく上回るだろう。そうなれば会社のダメージは大きい。逆に客のウケはよさそうだ。「こんなストなら毎日やれ」といわれるか?

また遵法闘争という手法もある。極端な安全運転を行えば必ず遅れが発生するので、ある意味で客に迷惑をかける(客の利便を阻害する)行為でもあり、またバスの場合、鉄道と違って周囲の車両にも迷惑を及ぼすので社会への影響度も高いから、会社に脅しをかける意味では有効かもしれない。

まあ、後半は余談になってしまったが、相鉄のストは正社員の採用云々で混迷したようだが、とりあえず妥決はしたようだ。内容はまだ確認していないが、会社が組合要求をすべて丸呑みしたとは思えない。どういう結果なのかは明日、会社に行って調べてみよう。

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2007年12月21日 (金)

お葬式

ここんとこ忘年会続きでなかなか更新できません。σ(^_^;

さて、先日は旧知の友人の親父さんの葬式に行った。仕事ではなくプライベートな付き合いではあるが、この数年はお互いが忙しくて音信を途絶えたままになっていた。

そんなときに他の友人を通じて連絡があったと思えば親父さんが亡くなったとのこと。最近は疎遠だったが、私の親父が死んだときも駆けつけてくれたし、これは恩を返さないわけにはいかない。

それにしても驚いた。本人はただの呑んベイ親父と化しているのだが、その親父さんというのは、その業界では名の知れた偉大な人物で、通夜会場には数え切れないほどの生花の数数々・・・。友人連中で出し合った生花なんか紛れるどころか置いてもらっているのかわからないほど、どこかに埋没してしまった。この息子にしてこんな親父さんがいたとは、とても信じられないんだが・・・。

ある意味で葬儀の場というのはその人の“家”というのがわかるような気がする。けして豪華でなくてもいいが、恥ずかしくない程度の“家”にはしておきたいものだ。

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2007年12月 6日 (木)

ことの原因

こんな話題・・・

教諭が茶髪男子生徒に黒髪染めスプレーかける 兵庫・川西
12月6日14時11分配信 産経新聞

兵庫県川西市の市立中学で10月、茶髪にした男子生徒の髪を、担任教師らが髪染めスプレーで黒く染め直していたことが6日、わかった。生徒と保護者は人権侵害にあたるとして、市の第三者機関「子どもの人権オンブズパーソン」に申し立てたが、市教委は事実を認めたうえで、「生徒の了解を得ており、人権侵害にあたらない」としている。
市教委によると、中間テスト初日の10月11日、校則で禁じられている茶髪で登校した男子生徒を、教諭が注意。髪染めスプレーを持っていた別の教諭らとともに、生徒を保健室に連れて行き、スプレーで染め直した。
申し立てによると、生徒は、「自身で髪を染めなさい」とする教諭の指示を拒否したところ、教諭が体を押さえつけてスプレーをかけたという。
一方、市教委は「生徒は、教諭に対して拒否せず応じており、教諭が体を押さえつけた事実もない」としている。

・・・があるといつも思うことがある。

ことの原因はどこにあるのか??

そりゃ無理強いしたのであれば問題かもしれないが、規則に反した行為をしていればそのほうが問題だろう。それを棚に上げて教員が悪いだなんだとはよく言えたものだ。

テレビを見ていても、違法行為の人からインタビューする場面がある。スクールゾーンに車が絶えない、そのドライバーにインタビューするとか、コンタクトレンズの元眼科医からインタビューするとか、その手の類だ。でもその人が違反している事実は事実。車のナンバーも顔もモザイクをする必要があるのか。密室ならともかく公然とやっているなら、全国ネットに晒けだしてもいいのではないかと思うのは私だけ?

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2007年12月 3日 (月)

頭をハネる・引っ張る

「頭をハネる、ハネられる」はバス会社にとって死活問題である。いかに客を拾うか、つまり収入を上げるかが、バス会社だけでなく事業をするものとして必要なのだから、ハネられてばかりで収入が少なければ、その会社は淘汰される。

数社による共同運行系統は、お互いに調整しあいながらダイヤを作るので問題にはなりにくい。しかし、別系統で途中区間が同じというパターンは始末が悪い。調整をしなかったり、事後連絡だけで済ませようとすると、相手の怒りを買うことになる。

例えばそれぞれ20分間隔で運転しているA・B2社の別系統は、途中まで同じ道路を走る。お互いに調整して2社が交互に10分均等間隔で走っていたが、一方がダイヤ改正して、間隔がアンバランスな12+8分間隔に変わったとしよう。すると面白くないことになる。
今まで2社は待ち時間10分間分の客を乗せて走っていた。ところが改正をしたおかげでA社が12分間分、B社が8分間分の客を乗せて走るようになる。B社にとれば間隔が短い分客が減ってしまうのは明らかだ。
もしこれがB社の改正で起きたのならいい。しかしたいていの場合はA社の改正で起きるのだ。A社にとれば間隔を広げて少しでも客を奪おうという魂胆が見え見えの改正であり、B社はとても容認できない。直接B社に関係する系統ではないが、このように頭をハネる、あるいは今までより発車を遅らせ(「引っ張る」という)るダイヤ編成は、お互いの
紳士的な友好関係を悪化させるだけで、けしていい方向には進まない。

ライバル意識むき出し、しかも劣勢側のバス会社がそういう非紳士的なダイヤ改正をするのが常だ。優勢側の会社は心にゆとりがあるのか、そういう卑怯なやり方はしないものだ。

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